1月5日(水)18:00より、JRホテルクレメント高松で「2022新春旗開き」を開催し202名の関係者の方が参加しました。昨年に引き続き、「飲食・会話無し」「テーブルの人数制限」「時間短縮」などの新型コロナウイルス感染症対策を行い開催しました。
あけましておめでとうございます。
連合香川に集う仲間とご家族、そして友誼団体等のみなさまにおかれましては、健やかな新年を迎えられたものと、お慶び申し上げます。
また旧年中は連合香川の運動にご理解ご協力を賜り、感謝申し上げます。
さて、昨年も新型コロナウイルスに翻弄された1年でありました。夏には県内でも1日100人を超える感染者が発生し、高松市においては8月20日から9月30日の間、まん延防止等重点措置の対処が必要となりました。その後、ワクチンの接種が広がったこともあってか、感染数が大幅に改善され今に至っています。しかし年末には新型株が発見されるなどもあり、従来の基本的な感染予防対策の継続は求められます。
感染拡大が落ち着いてきたこともあり、足下の経済指標は回復基調にあり、不安定要因はあるものの今年度末から来年にかけて、コロナ前のGDP水準をほぼ回復することも見込まれていますが、この2年近くにおよぶコロナ禍で、勤労者家計は長期にわたり低迷しております。わが国においては、セーフティネットが脆弱なため、有期・短時間・派遣契約等の労働者が深刻な影響を受けているとともに、経営基盤の弱い中小企業や、業種によっては厳しい状況にあります。とりわけ、非正規雇用の約7割を占める女性労働者に大きなしわ寄せがきています。
そのような状況下で、昨秋には4年ぶりに衆議院議員選挙が実施され、私たちが支援する小川淳也さんと玉木雄一郎さんが選挙区でともに勝利したものの、全国的には与党で絶対的安定多数を維持する結果となり、政権交代も視野に入る緊張感を待った国会運営には至っていません。
今後、私たちが応援する政党を中心に、国政での政策論議と地域における地道な活動で相乗効果を発揮し、勤労者・生活者の支持を広げ、夏の参議院選挙や自治体選挙で勝利を重ね、政権交代につなげていかなくてはなりません。
さて、「人権の世紀」と言われる21世紀も、1/5の20年が経過しました。
しかしながら、今日の人権をめぐる状況は、いじめや児童虐待、ヘイトスピーチやインターネット上における誹謗中傷、差別的な書き込み、職場等におけるハラスメントなど人々の基本的人権が侵害される深刻な事態が続いており、憂慮する状況が今なお続いています。
SDGs、ジェンダー平等、インクルージョン等には、これまでの男女平等や差別禁止等の言葉から、更に幅広く大きな概念で包み込むようなイメージを抱いています。
みなさんもご存知のとおり連合本部では芳野友子さんが連合初の女性会長に就任し、各方面で「ジェンダー平等」を実現することの必要性を発信されています。
ついつい思い込みや、自身の経験の中で「あたりまえ」「普通」と思っていたことが、場合によれば好意的差別になっていたこともあろうかと思います。
いろいろな業種・年齢の方々が集い、また組合員以外の方も含めた働く人の労働環境等の改善を求める連合のビジョンとして掲げる「働くことを軸とする安心社会 ~まもる・つなぐ・創り出す~」を実践するためにも、組織内外と幅広く交流・連携し、「必ずそばにいる存在」として、人権が尊重され、ジェンダー平等と多様性に満ちた地域社会を創るための運動を進めていく所存です。
そして賃上げの継続で、コロナ禍の克服、経済の自律的成長と人への投資をめざす2022春季生活闘争の取り組みや、自治体選挙・第26回参議院選挙が予定されており、どれも「働くことを軸とした地域社会」を創るためには気の抜けない課題ばかりであります。どの課題・運動も組織内および関係団体等と議論を深め、前進をめざしてまいります。
最後に本日お集りいただいた方をふくめ、各組織・団体のみなさまのご健勝とご発展をお祈り申し上げ、2022年の年頭のごあいさつとさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
連合香川 会長 福家 良一