第92回メーデーを開催しました

中央集会

小豆地区集会

 労働者の祭典である第92回香川県メーデーが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために「中讃東地区集会」「中讃西地区集会」「西讃地区集会」は中止となりましたが、県下2会場で開催され、組合員や家族、退職者ら約650人(中央集会:500人、小豆地区集会150人)が参加しました。
 両地区ともにデモ行進は中止しましたが、プラカード審査や抽選会が行われ、被災地支援として東北から特産品を購入し、抽選会等の賞品に充てました。

中央集会 日 時  2021年4月29日(木)10:00~
場 所  サンポート多目的広場
小豆地区 日 時  2021年4月25日(日)09:30~
場 所  安田・植松馬場

メーデー実行委員長挨拶

 第92回メーデーへの参加、大変お疲れ様です。
 中央集会開催に当たり、実行委員会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。
 まず、コロナ禍の中で参加ただいた組合員の皆さん、ご多忙の中、ご来賓として、多くの皆さんにご臨席いただきましたことに感謝申し上げます。
 昨年は、コロナ感染拡大の影響を受けて中止となりましたが、今もコロナ感染はもあり、東京の中央集会も規模縮小・WEB併用となり、全国各地でもそういった開催状況ですが、香川でも収まったという状況ではありませんが、感染防止対策も行い、時間短縮をしてですが、開催できることを喜び合いたいと思います。
 最初に、東日本大震災から10年、熊本地震から5年が経過しました。
 多くの方が犠牲となられ、いまだに多くの方々が生活を取り戻せていないのが現状であり、心からお見舞い申し上げます。いずれにしても、風化させず、引き続き支え合い・助け合いの運動に取り組むことと大規模自然災害に備える準備をお願いしておきます。
 さて、メーデーは毎年5月1日、世界の労働者が団結と連帯を示す国際労働日です。昨年9月に長期政権の安倍政権から菅政権に移行しましたが、安倍政権を継承する菅政権においては、コロナ感染対策の後手後手、IR問題など度重なる自民党国会議員の不祥事、あげくに息子の総務省幹部との癒着など、まさに昔の自民党政治に戻っただけと言えます。
 労働者の実質賃金は下がる一方、すべてに先行きが見えない政治運営など、菅政権支持率の低下にも表れ、4月の3つの国政選挙では野党候補が全勝しています。しかし、対する野党の支持率も上がっていません。今年秋までにはある衆院選挙において、まさしく野党が一丸となって自公政権にストップをかけることが、国民の生活と将来に向けて重要と考えます。
 4月18日投開票の丸亀での市長選・市議選では、3期目をめざした梶市長は惜敗、推薦市議候補7人の内5人(現職3人・新人2人)が当選という結果となりました。皆様方の支援に対し厚くお礼を申しあげます。今後当選した推薦市議の市議会・地域での奮闘・活躍を強く期待します。引き継ぐ、5月16日投開票の坂出市議再選挙には、玉木衆議院議員秘書の小笠原浩氏が挑戦します。皆さんのお力添えを重ねてよろしくお願いします。

 第92回メーデーのメインスローガンは「今こそ心をひとつに!働く仲間の笑顔のために 感謝と思いやりの絆をつなぎ 希望あふれる未来を切り拓こう!」です。
 社会は人の結びつきで成り立っており、このコロナの時代をどう結び付き、生きていくかが問われています。私たち労働組合もしっかりと職場と地域に根付いた活動に邁進しなければなりません。4月22日には、県知事、市長会、町村会に対して、UA ゼンセンとともに、コロナワクチン接種に係る要請を行い、特に訪問型介護で働く人々への優先的接種の円滑な運用を強く要請しました。他にも対面での仕事につかれている方々への感染防止対策の支援等も要請しました。今後も、引き続きコロナ感染にかかる要請も行っていきます。

 今年の春季生活闘争については、コロナ禍の厳しい環境のなかで、各産別・単組に奮闘いただき、4月15日の連合本部公表では、「要求提出組合のうち48.9%が妥結」「平均賃金方式の加重平均は5,445円・1.83%と前回集計を上回っている」「300人未満の定昇相当込み賃上げ率は前回集計を上回っている」「有期・短時間等の賃上げは2%を超え、引き続き一般組合員を上回っている」この間の格差改善の流れは継続をしている状況。いずれにしても、まだ妥結に至っていない組合の奮闘と支援をしていくことが重要です。

 働き方改革においては、コロナ禍でリモートワーク・テレワークが必要とされ、労働時間管理、自己負担経費の課題も浮き彫りとなり、ガイドラインも改定されました。 
また、「働き方改革」の改正法も中小含めてすべてスタートし、時間外労働規制、同一労働同一賃金など現場でしっかり根付かせる必要もあり、未組織含めた特に中小企業の導入にも注力していく必要があります。

 さらに、地域に目を移すと、地域経済の回復は見通せず、その要因はGDPの6割を占める個人消費が足踏みしていることにほかなりません。コロナ禍で国や自治体も助成金等支援策を打ってきていますが、先行きは見えない中では限界もあります。そのようななか、ワクチン接種もスタートしましたが、供給が見通せないなど多くの課題もあります。引き続き、感染予防対策を徹底することをお願いします。

 最後に社会的存在としての労働組合として、その責任と役割を果たしていくことを本日確認し、第92回メーデー中央集会実行委員会を代表してのご挨拶といたします。希望あふれる未来に向けて、共に全力で頑張りましょう!