非正規センター設立10周年シンポジウムを開催しました

 

 連合香川非正規労働センターの「結成10周年記念シンポジウム」が、12月8日(土)10:00より、ホテルパールガーデンで開催され104名が参加、記念講演や組織化事例報告などが実施されました。
 非正規労働センターは、200812月6日、パートや派遣、契約など、いわゆる非正規労働者が増加する中、「労働者の使い捨てを許さない」を合い言葉に、その問題点を明らかにし、賃金・労働条件の底上げ・改善の支援・連帯を強化するため設立されたもの。しかしここ数年は、具体的な活動実績が無く、このシンポジウムは再スタートの決意も込めて開催されました。
 主催者挨拶でセンターの森代表(連合香川会長)は、産別本部の組織担当時代を振り返り、「正規職員に対しては割り切れないことも非正規と言うことで飲み込んでいる。意見しない労働者のことを考えたこと有りますか?」「働いていて一番失望したのは給料でも、制度でも、待遇でもなく、正規職員の臨時職員に対する優越意識です。同じ仕事をしていても一人前と認めて貰えません。臨時職員は出来過ぎず、足手まといにもならず、とても難しい職業です」との声が寄せられたことを紹介。「このままでは、ずっと敵対関係になってしまう危険性がある」と指摘し、「仲間作りを進め、一緒に処遇改善を果たさなければならない」と強く訴えました。
 記念講演のテーマは、「判例から見る非正規労働者の実態と今後の対応」。日本労働弁護団本部事務局次長の新村弁護士は、「期間途中の解雇」や「雇い止め」、「不合理な労働条件の禁止」などについて、判例のポイントを解説し、「裁判例は一つの道具であり色々勝ち取る道具に使って欲しい。また、現場の実態を変えるための裁判が法理となり、法律を作ることになります。不利な判例があったとしても、あきらめてはいけない」とエールを送りました。
 講演後には、さぬき市職員労働組合(津村執行委員長)と四国労働金庫労働組合(土居執行委員長)から、非正規の組織化について事例報告が行われました。