連合香川2017新春旗開き

 

 連合香川2017新春旗開きが1月11日(水)18:00より高松国際ホテルで開催された。来賓・組合員など229人が参加。「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け春季生活闘争などの勝利を全員で誓った。 

 

働くことを軸とする安心社会 2017

 あけましておめでとうございます。
 
 2017年が連合香川に結集する皆様とご家族にとって実り多い年となりますよう心からお祈り申し上げます。

 さて、安倍内閣は一億総活躍社会実現に、「長時間労働を是正」「同一労働同一賃金」「非正規という言葉を国から一掃」「最低賃金の環境整備」等々の「働き方改革」を打ち出し議論が進められています。
 かねてより連合が「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、全ての働く者の雇用の安定、公正な労働条件の確保を求めてきた政策と共通する課題も含まれています。しかし、「誰のため、何のため」の働き方改革なのかが重要です。

 一方、雇用の劣化により不安定雇用・低賃金労働者が増加し、世代、層を超えて格差・貧困を生み、特に保護者の貧困は、子どもの就学機会をも阻害し、貧困の連鎖が深刻となっています。
 また、大学へ進学する学生や保護者には授業料・日々の生活費の高騰など負担が大きく、半数の大学生が奨学金に頼らざるを得ない状況にあり、就職と同時に多額の借金を背負い、さらに、不安定な雇用で「返したくても返せない」、「結婚や子供を持つこともできない」など、大きな社会問題になっています。
 将来を担う若者の学びと成長を社会で支え、少子化・人口減少に歯止めをかけて持続可能な社会にするためにも奨学金制度を改善し、貧困の連鎖を絶ち、教育の機会均等を実現しなければなりません。

 政府には、聞こえの良いお題目を並べるのではなく、働く人たちが納得いく「働き方」の見直しをはじめ、社会全体が働くことに対するルールを守り、更に、働く側に立った新たなルールの整備をし、「ディーセントワーク」の実現や、生活者が安心して暮らせる「好循環社会」の実現に向け真剣に対策を講じる姿勢を求めなければなりません。

 連合香川2017年は、こうした課題をはじめ、多くの国民的課題の改善に向け、引き続き「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」を展開し、組合員はもとより世論に共感が得られる運動を進めていきます。

 また、構成組織及び組合員をはじめ、同じ志を持つ労働者福祉事業団体や、関係団体の皆さんとも力を結集し、地域に根差した組織とすべての働く者の拠りどころとして運動を前進させ「希望と安心の社会づくり」を目指します。

 皆様のご協力をお願い申し上げ新年のご挨拶とします。

連合香川 会長 進藤龍男