第52回地方委員会を開催しました

 第52回地方委員会を6月9日(水)15:00よりマリンパレスさぬきでWEB会議との併用で開催し、役員・代議員など60名(うち傍聴3名)が参加しました。
 森会長の主催者挨拶の後に執行部からは、春季生活闘争の現状報告、国民運動、会計監査などが提案され満場の拍手で承認されました。また、11月に予定されています観音寺市議会議員選挙に立候補予定者2名(「五味伸亮」「篠原重寿」)の推薦決定が行われました

五味伸亮https://www.facebook.com/nobuaki.gomi.7
篠原重寿https://www.facebook.com/shigehisa.shinohara

主催者代表挨拶

 第52回地方委員会にご参加の構成員の皆さんお疲れ様です。
 本委員会は「2021春季生活闘争中間まとめ」「中間決算報告」と「当面の運動」を提起し、今後の運動に繋げることを目的に開催します。コロナウィルスの感染状況は香川では5月に730人と最高の感染拡大となり、525日以降は一桁台とようやく落ち着いた感がありますが、三密回避の徹底から本委員会をWEB併用での開催とさせていただきました。今後も、三密回避の徹底をはじめ、不要不急の外出自粛など引き続いての感染予防には注意をいただきたいと思います。

◆最初に、現下の政治・経済情勢に触れます。

 国際的には、パンデミックとなったコロナウィルスが世界中を巻き込み、その対応に追われた状況がいまだに続いてます。諸外国ではワクチン接種が進み、落ち着きを取り戻した国もありますが、変異した英国株やインド株の登場でまだまだ予断は許せません。
 国内では、菅首相のコロナ対策はすべてにおいて後手後手、自民党国会議員の不祥事等々、菅政権の支持率は低下していますが、対する野党の支持率は残念ながら低いままです。
 また、コロナの緊急事態を盾にして改憲をめざしてきた安倍前首相を継承する菅首相も同様の姿勢を続けています。まさに時を選ばぬ、ご都合主義の姿勢に対しては今後もしっかり対峙していく必要があります。
 香川においては、4月の丸亀での市長選・市議選、梶市長の三期目の挑戦は相手候補の金権公約の前に叶わず、推薦市議候補7人中5人が当選という結果、5月の坂出市議再選挙では初挑戦の小笠原浩さんが見事当選することができました。皆様方のご支援にお礼を申し上げます。秋には必ずある衆院選挙では、現職の1区・小川さん、2区玉木さんの勝利はもちろんのこと、3区の候補者選定については、四団体会議での議論を進めています。
 一方、経済状況では、コロナ禍での外出自粛、時短営業等の影響で多くの産業分野での経営悪化を生じ、働く者に加えて中小企業をはじめとする経営者や個人自営業主においても多くの悪影響が続いており、地方経済も落ち込み、見通しがつかない中の不安が続いています。それらの対策は国や県、市町においても講じられてはいますが、コロナ収束が見通せない中で、継続した支援策が重要です。

2021春季生活闘争については、

 連合香川の今闘争の取り組みはコロナの影響で、昨年は3月以降多くの会議や集会等が書面開催や延期・中止となりました。今年は感染予防対策を講じながら、2016年からの「クラシノソコアゲ応援団」としての連合キャンペーン(街頭市民意識調査)、香川労働局と経営者協会への要請行動、総決起集会など、ほぼ従来通り実施してきました。
 連合全体の現状(64日時点)は、コロナの影響で妥結回答組合数は昨年数を23下回った(一昨年比は600程減)、賃上げ結果では、平均賃金方式で5,233円(1.79%)、昨年比で▲303円(▲0.11%)下回る状況。しかし、賃上げが明確にわかる集計では昨年同時期を上回り、賃上げの流れは継続、一時金は4.63月(昨年比▲0.2月)。時短、勤務間インターバル導入、テレワークに係る規定・手当の新設、ハラスメント対策など様々な取り組みが前進している。
 香川においては、中央と同様な傾向はみられますが、コロナ禍での未解決、未報告の組合もまだまだ多くあり、すでに解決している組合と一丸となり支援し、結果を出すことが、公務労働者・セーフティーネットの最低賃金など社会的な波及につながり、全ての働く者の処遇改善の実現につながることを確認し合いたいと思います。

働き方改革については、

 労働組合が求めてきた「長時間労働の是正」「非正規労働者の雇用安定・処遇改善」などは「Action36!」の取り組みも合わせて今春季生活闘争においても、職場実態に応じた労使の知恵と工夫が表れています。
 また、コロナ対策として今回大企業を中心に行われた在宅勤務におけるテレワークや時差出勤なども働き方改革の推進のなかで、ガイドラインも示され、労働者にとっても有効かつ無理のない働き方としていく必要もあります。
 いずれにしても、働く者のための働き方改革にむけて、労働組合としての労使交渉強化やチェック機能強化の役割を今後もしっかり果たし、未組織労働者への波及も意識してくことを確認したいと思います。

◆コロナへの対応については、

 連合香川としては、昨年秋以降は可能な限り対面での会議・集会をWEB 併用で行ってきました。3月期の春季生活闘争以降も、メーデー集会や「男女平等」特別講座などでも感染予防対策を講じながら開催し、多くの参加をいただきました。
 また、422日にはコロナ禍での対面業務の予防対策支援や訪問型介護職員のワクチン接種の優先的配慮の要請を県知事に、ワクチン接種の実施主体は各自治体であるため、市長会・町村会にも要請してきました。今後も引き続き、必要に応じて要請行動を行うとともに、労働組合としての対応をしっかり議論し、実施していくことも重要です。

 最後になりますが、本地方委員会での活発な議論をお願いし、開催にあたってのご挨拶にいたします。

 

 

2021年6月9日
日本労働組合総連合会
香川県連合会
会 長  森  信夫