第48回地方委員会を6月12日(水)15:00より社会福祉総合センターで開催し、役員・代議員など63名が参加しました。
森会長の主催者挨拶の後に執行部からは、2019春季生活闘争の現状報告、国民運動、会計監査などが提案され満場の拍手で承認されました。また、全員で「ITUC(国際労働組合総連合)気候変動に関する世界一斉アクション『Climate Proof Our Work』」への参加活動を行いました。
地方委員会終了後には「おだ美和子」さんが会場に駆け付け、決意表明をした後に全員でガンバローを行いました。
第48回地方委員会にご参加の構成員の皆さんお疲れ様です。
本委員会は「2019春季生活闘争中間総括」「中間決算報告」と当面の運動、特に参院選闘争を提起し、今後の運動に繋げることを目的に開催します。
◆最初に、現下の政治・経済情勢に触れます。
国際的には、米国のトランプ政権の中国への貿易圧力、北朝鮮との非核化議論など混迷しており、安倍首相は米国戦闘機の購入など米国追随は進む一方です。
国内では、昨年の森友・加計問題に続き、厚労省の不適切データ問題など一強政治の中で官僚の忖度が当たり前のように進められ、結果として安倍政治の中で政治や行政への不信感がさらに増長し、先の統一自治体選挙での低投票率として表れています。
また、平和を脅かす9条改憲に執念を燃やす安倍首相は強権的政治を続けており、今後も安倍政治にしっかり対峙していく必要があります。
参院選を前にようやく野党が1人区などの共闘を進める方向にはなってきましたが、衆参W選挙も想定しつつ、その連携もさらに急がれるところです。
連合香川はこれらの政治情勢の中、これまでの三団体会議を立憲も含めた四団体会議に移行し、統一自治体選の取り組み、参院選選挙区候補者の擁立に向けて議論を進めてきました。
2月の多度津町議選の渡辺さんのトップ当選をスタートに、4月の統一自治体選挙では、大西高松市長をはじめ、県議選では6選挙区で9人、市議選では5市で12人、町議選では2町で3人の推薦候補者全員が当選を果たすことができました。この間の各産別・労組の支援に感謝するところです。
そして、7月に予定される参院選での選挙区候補者に「おだ美和子」さんを四団体推薦の無所属候補として確認し、野党統一候補として、現職との一騎打ちの対決構図となりました。
各産別の比例代表候補の勝利と合わせて、選挙区「おだ美和子」さんの勝利を勝ち取るための行動をお願いします。
一方、経済状況では、緩やかな経済成長や失業率の改善、有効求人倍率の上昇など、明るい材料も言われていますが、地方経済や生活実感ではまったく感じられない状況が続いています。
こうした状況の中、2016年からの「クラシノソコアゲ応援団」としてキャンペーンを継続してきましたし、第90回メーデーは「つなぐ社会、つながる香川」をスローガンにワークフェスティバルとして4月28日に開催し、多くの組合員や家族の方にも参加いただき、成功裏に終えたことにも感謝いたします。
そして、職場や生活における具体的な改善につなげるものが、2019春季生活闘争での取り組みであり、働き方改革の実現です。
◆2019春季生活闘争については、
「働く者・人を犠牲にした成長戦略」など政府の施策や、それに便乗した企業活動で招いた雇用の劣化が格差・貧困、生活不安を作り出したことに注視し、人への投資、働き方を軸にした安心社会を作り出すために、「大手追従・大手準拠」からの脱却により、「賃金の社会的水準確保」、「底上げ・底支えと格差是正」、さらに、非正規労働者や未組織労働者などを含む社会全体への波及、長時間労働是正のための「Action!36」の様々な取り組みに各労組で奮闘いただきました。
また、連合香川としても2月地方委員会後に記者会見、労働相談ではラジオ出演、ラジオやテレビでのCMなどマスコミを活用し、相談件数が倍増するなどの成果も出ています。
現状は、全国的にみて、妥結組合数は昨年数を若干超え、特に100人未満の組合の賃上げ分が額・率ともに全規模区分中最も高くなっていることは特筆すべきことです。
具体的には、平均賃金方式全体で6,043円・2.08%(昨年同時期比54円増・同率)、中小平均では4,792円・1.95%(昨年同時期比▲81円・▲0.04%)、100人未満平均は4,322円・1.88%と初回集計から一貫して昨年同時期を上回っています。
香川においては、中央と同様な傾向はみられますが、未解決・未報告の組合もまだ多くあり、すでに解決している組合と一丸となり支援し、結果を出すことが、公務労働者・セーフティーネットの最低賃金など社会的な波及に繋り、全ての働く者の処遇改善の実現につながることを確認し合いたいと思います。
◆働き方改革については、
労働組合が求めてきた「長時間労働の是正」「非正規労働者の雇用安定・処遇改善」などは「Action!36」の取り組みも合わせて今春季生活闘争において、職場実態に応じた労使の知恵と工夫が表れています。
いずれにしても、働く者のための働き方改革にむけて、労働組合としての労使交渉強化やチェック機能強化の役割を今後もしっかり果たすことを確認したいと思います。
最後になりますが、本地方委員会での活発な議論をお願いし、開催にあたってのご挨拶にいたします。
2019年6月12日
日本労働組合総連合会
香川県連合会
会 長 森 信夫